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グローバル化の覚悟と熱意の差

2009 年 10 月 31 日 今井 明徳

電機業界において、大手8社の2009年7~9月の業績が黒字となった。同年4~6月はその全て8社が赤字であったので回復基調となっている。しかし、この黒字もリストラによる人件費削減や外注費削減によるコスト削減が出来た結果の黒字化であり、本格的に業績が上向いているとは言いがたい状況です。

電機大手9社の2009年4~9月での連結営業利益合計が1519億円の実績となった。ここで事業領域が同様の韓国サムスン電子と比較してみると、サムスン電子の2009年7~9月での営業利益が日本円で3260億円であった。日本の電機大手9社の営業利益合計の2倍の営業利益をサムスン電子1社で稼ぎ出していることとなる。

何故これほど差が広がっている要因に興味深い説明がありました。これは技術の差ではなく、経営力の差による結果でこれほどの差となっている、という指摘です。特に違いがある点は、巨額の投資を必要とする半導体や液晶などの部品ビジネスに対してで、全世界的に経済が低迷している中で、日本企業は一斉に投資にブレーキをかける。サムスンはその逆で、景気の下降局面では製造設備の費用も下がり、ある意味投資のチャンスとしている。これは、景気が底打ちして需要が伸びてくる時に、生産力でライバルに圧倒的な差をつけることが出来る、ということである。実際に90年代にDRAMで構築したこの勝ちパターンを液晶パネルやフラッシュメモリーにも繰り返している事実がある。これは前会長の強力なリーダシップの存在があると言われています。

もう一つの要因は、グローバル化への熱意の差があげられる。国内市場の小さい韓国企業にとっては事業を計画する際にグローバル展開を志向する点がある。サムスンの中で携帯電話や液晶テレビなど家電分野で世界シェアを伸ばしてるのも、世界展開の志向が組織の中に組み込まれていることがポイントと指摘されています。

この業界において日本の技術力は世界一であり、これからも新技術を生み出してくると期待しています。また、今日巨大企業に成長したサムスンの成功を学んでいきたいと思います。

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