世界の航空会社・新興企業が回復先行
2009 年 11 月 28 日
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世界の航空業界で新旧勢力の収益力格差が鮮明になってきている、という記事が日経新聞にありました。大手航空会社が総じて厳しい状況である。2008年7~9月は最終損益で黒字を確保していたものの、2009年7~9月期では赤字に転落している。搭乗率は前年を上回っているが、需要減少による便数削減により売上高の減少が20%前後となり、最終利益が赤字となっている。これも航空会社は固定費が大きく、減収が利益減に直結しやすく、搭乗率が80%を超えても赤字を計上した大手航空会社があることは、固定費の高止まりを浮き彫りにした内容である。
一方、格安航空は業績回復が鮮明となっている。高い搭乗率を維持しながら、機材を米ボーイング社の小型機737-800型で統一し、整備費などを節約する戦略が奏効しているようだ。
主要航空会社の2009年7~9月期決算(単位億円、カッコ内は前年同期比増減、時価総額は08年8月末比)
- 大手航空会社 売上 (前年比) 最終損益 搭乗率 (前年比) 時価総額 (前年比)
- 日本航空 4,290 (-26%) -321 71.0% (2.6%) 2,459 (-61%)
- 全日空 3,149 (-16%) 38 69.5% (0.2%) 5,529 (-30%)
- アメリカン航空(米) 4,408 (-20%) -308 83.9% (1.8%) 1,658 (-24%)
- シンガポール航空 1,910 (-30%) -98 79.6% (0.5%) 9,982 (-11%)
- ルフトハンザ航空(独) 7,598 (-9%) 235 82.4% (0.7%) 6,156 (-28%)
- AF-KLM航空(仏・蘭) 7,175 (-19%) -188 84.0% (0.9%) 4,044 (-35%)
- 新興・格安航空会社
- ライアン(アイルランド) 1,260 (-4%) 320 88.0% (0.0%) 5,158 (5%)
- ジェットブルー(米) 734 (-5%) 12 83.7% (-0.3%) 1,350 (-4%)
- サウスウエスト(米) 2,292 (-8%) -13 79.6% (8.0%) 5,805 (-41%)
- エア・アジア(マレーシア) 185 (4%) 32 75.4% (0.0%) 903 (41%)
日本航空と全日空を比較して、売上減の差が最終利益に差が出てきていますが、固定費による差もあると思われます。また、海外航空会社に比較して搭乗率が低いので、機材の変更や集客より搭乗率を上げる工夫も課題となるでしょう。このほか今月25日、2009年4~9月期の最終損益は19億円の黒字(前年同期は20億円の赤字)に急浮上、というスカイマーク社のニュース記事がありました。スカイマークも同様に機材を統一し、整備費を節約する作戦で黒字化を達成している内容です。
カテゴリー: ブレークタイム


