ダイナミズム失う日本

2010 年 3 月 21 日 今井 明徳

 

このブログでも取り上げていた話題ですが、若者の考え方が内向きに見え、日本企業は活力を失いかけているという興味深い指摘が榊原英資教授のコメントでありました。景気低迷の中だから、若者が安定志向に考える向きもわかります、それだけでなく企業も政府も良い点数を作るだけの良い子になろうとしているようにも見えますね。最大の防御は攻撃というようにグローバル化の時代に目を向けてチャレンジする考え方で、泳ぎきるという目線で活動していく必要ありと思います。その先にはまた新たな未来があると思いますね。

 

ダイナミズム失う日本

バンクーバー五輪で韓国勢が大活躍したのに対し、日本選手団は必ずしも期待通りの成果を上げられなかった。最近、国際会議でソウルを訪れ、どうも韓国と日本の差はスポーツだけではなさそうだと強く感じた。

現在の韓国は政府も企業も大変ダイナミックである。サムスン、LG、現代などはインド、アラブ諸国、アフリカまで進出し、意欲的に外国市場の開拓に努めている。国内市場の規模が日本の3分の1だから、高い成長を維持するためには海外に積極進出せざるを得ない。インドの電化製品市場の6割前後はサムスンとLG。日本のソニーもパナソニックもかなわない。

政府も国際会議をしばしば主催する。筆者が出席した会議では大統領が晩さん会を催し、ゲスト一人ひとりにあいさつして翌朝にはホテルに大統領とのツーショット写真が届けられた。

韓国知識人層の英語レベルも急速に向上している。多くの親たちの夢は子どもを欧米に留学させてエリートの階段を上らせることだ。片や日本。留学を希望する学生は急速に減少し、近ごろは商社に入っても外国に行くのを避けようとする人たちが少なくないと聞く。

どうして日本はこんなに内向きになってしまったのだろうか。消極的なのは若者だけではない。企業はコンプライアンス過剰で活力を失い、政治・行政の世界でも検察が力をふるう。ダイナミックな日本はどこにいってしまったのか。(日経 3/21)

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