米IT大手8社の業績

2010 年 4 月 24 日 今井 明徳

 

リーマン・ショック以来低迷していた米国IT業界も今年に入って業績が回復してきた。少し前にインドIT大手企業が最高益を出した記事を掲載しましたが、その内容は米国企業からの受注の伸びとあった。その事実がこの話題となりますね。これからが本格的な回復に進むように思われるし、新しい取り組みのクラウドもこれからの業績アップに向けて貢献する話題でしょう。日本のIT企業は国内の需要が伸び悩んでいるのでさらに米国IT企業にはさらに水をあけられると思いますよ。日本政府(エコポイントシステム)や日本企業もクラウドを採用しているが、これらは全て米国IT企業のビジネスになっていますよ。日本のIT企業も頑張らないとITビジネスの海外流出が進むことが懸念されます。

 

米IT業績V字回復 iPhone・クラウドなど先進性が強み

マイクロソフトやIBMなど米IT大手8社の1~3月決算が22日出そろった。8社の純利益の合計は前年同期比69%増の149億ドル(1兆4000億円)と、金融危機前の水準を4割近く上回った。日本のIT企業も業績は回復している。ただクラウドコンピューティングなど、新たな付加価値をつけたサービスや携帯端末を次々と打ち出す米企業との収益力格差は広がっている。

大手8社69%増益(1~3月)

米IT8社の1~3月期売上高の合計は、前年同期比21%増の782億ドルだった。金融危機前の2008年1~3月期と比べても売上高は13%増、純利益は37%増となった。

けん引役は企業の情報投資の回復だ。半導体最大手のインテルは、売上高が44%増の102億ドルと1~3月期としては過去最高を更新。純利益が前年同期の3.9倍とV字回復した。一般企業で老朽化したパソコンの更新が増えたことが大きく寄与した。

高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」の好調が続いたアップルの純利益は前年同期比90%増となった。

パソコン並みの性能を備えた携帯端末の普及もあり、IT機器を使った業務やネット消費は伸び続けている。それを支えるのクラウドなどのシステム構築を手がけるIBMは純利益が13%増となった。地域別ではブラジル、インドなどが好調でBRICs地域の売上高が14%増と、新興国の需要も取り込んだ。

日本のIT・電機各社も業績は回復基調にある。東芝は1~3月期の最終損益が250億円程度の黒字と1年前より2000億円超の改善になったほか、エルピーダメモリも325億円程度の黒字に転換したもようだ。

ただ国内の個人消費やIT投資は厳しさが続き、新興国需要を取り込んだ米企業に比べて回復の足取りは遅れている。東芝の利益水準はインテルの1割程度に過ぎない。

富士通の山本正巳社長は「日本企業のIT投資の回復は今下期になりそうだ」と話す。自動車をはじめとした国内の製造業はリーマン・ショック後の不振からようやく立ち直りつつある状況。ITなどの投資に資金を振り向けるには、しばらく時間がかかる。

富士通の純利益は最も集中する年度末の1~3月期でも470億円程度と米IBMの約2割にとどまったもよう。(日経 4/24)

米IT大手8社の業績
2010年1~3月期

(注)売上高と純利益は単位100万ドル、(-)は前年赤字で比較不能
企業名 売上高 前期比
増減率
純利益 前期比
増減率
マクロソフト 14,503 6% 4,006 35%
アップル 13,499 49% 3,074 90%
IBM 22,857 5% 2,601 13%
インテル 10,299 44% 2,442 288%
グーグル 6,775 23% 1,955 37%
ヤフー 1,596 1% 310 164%
アマゾン・ドット・コム 7,131 46% 299 69%
アドバンスド・マイクロ・デバイス
(AMD)
1,574 34% 257 (-)
8社合計 78,234 21% 14,944 69%

 

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