IT業界・世界で合従連合

2010 年 5 月 28 日 今井 明徳

 

IT業界もいよいよ新しい展開に踏み出した感じがありますね。今まで君臨してきたマイクロソフトはと交代で、これからのIT業界の中心はアップルとなります。ITの躍進もパソコン利用という側面から携帯端末デバイスにユーザ利用の軸が変化していることから業界の役割も変わってきています。そして次の展開をにらみグーグルとソニー提携話題に続きヤフーとノキアが出てきているように、これからも提携話題がいろいろと出てくるように予測されます。単一企業での躍進は限界とみて相互に自社の弱みを補完する提携により相乗効果を利用してのビジネス展開となっています。が一方で世界のITを席巻してきたマイクロソフトとインテルのウインテル連合は色あせた感じに見えます。

アップルに対抗軸 ネットサービス補完狙う

世界のIT業界で提携や買収が相次いでいる。ソニーと米グーグルが提携したのに続き、携帯電話世界最大手のノキア(フィンランド)と米ヤフーが携帯向けインターネットサービスを実質統合することで合意した。ネットに接続する情報機器の主役がパソコンだった時代が終わり、米アップルが多機能端末の新時代を切り開いた。日本の電機大手も巻き込みながら、アップル対抗軸が次々と掲載されつつある。

「テレビとウェブの融合は10年来の彼岸。実現する時がついに来た」。米グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)が、米国でインターネットテレビを投入すると発表したのは今月20日。情報端末などの共同開発でも提携したソニーのハワード・ストリンガー会長兼社長と、がっちり握手を交わした。

ウインテル終幕

両社をを結びつけたのは米アップルの躍進だ。同社は世界的にヒットした多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)」で、外部のソフト会社などが自由な発想でゲームなどを開発し、提携する仕組みを構築した。こうしたソフトはすでに世界で18万種類を超え、アップルの収益源にもなっている。

ソニーとグーグルは同様の仕組みをインターネットテレビにも広げることを狙っている。

両社が提携を発表した4日後、今度はノキアと検索大手の米ヤフーが提携を発表した。ノキアはスマートフォンの出荷台数で世界シェアの約4割。ヤフーのサイト利用者は毎年6億人に上る。ネット専業と機器メーカーが手を組み、得意技術を持ち寄る構図はソニー・グーグル連合と同じだ。

ノキアとヤフーは共通ブランドでメールや地図情報などのサービス提供を始め、2011年までに全世界で事業を共同展開する。利用者はパソコンと携帯電話の違いを意識せず、様々なネットサービスを使えるようになる。ノキアはスマートフォンでアップルの攻勢を受けており、ヤフーと組んで対抗する。

IT業界ではネットに接続する機器の主役がパソコンの時代が長く続いた。勝者は米マイクロソフトとCPU(中央演算処理装置)を制した米インテルの2社だった。そんな「ウインテル時代」の終わりを決定づけたのが株価だ。米ナスダック市場では5月26日、アップルの時価総額がマイクロソフトを抜きIT業界で首位に躍り出た。

出遅れる日本勢

アップルの追撃を急ぐのはグーグル、マイクロソフトだけではない。

パソコン世界最大手の米ヒューレット・パッカード(HP)も4月、携帯情報端末大手の米パームを12億ドルで買収すると発表した。「スマートフォンの世界市場は1000億ドルを超え、年率20%以上のペースで拡大している」。コスト競争で激戦のパソコン市場を勝ち抜いたHPだけに、コンテンツ配信の仕組みが整えば、アップルの対抗勢力に浮上する可能性は十分にある。

ネット新時代に生き残れるのは、ネットサービスと機器の技術をともに持った企業連合に絞られる。ソニーはグーグルと組むことでネットの”弱点”を補う戦略に打って出るが、多くの日本企業はハード依存の収益構造から抜け出せていない。機器単体では規模に勝る韓国や台湾との低価格競争に勝ち残れない。(日経 4/28)

世界のIT業界時価総額
(単位:億ドル)

(注)5月26日現在、ナスダック、ニューヨーク
証取、東証調べ。ソニーは5月27日
企業名 時価総額
アップル 2,213
マイクロソフト 2,193
シスコシステムズ 1,310
グーグル 1,159
インテル 1,143
オラクル 1,097
ヒューレット・パッカード 1,072
ソニー 311

 

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