人民元「弾力化」2週間
人民元に対して米国が中心となり人民元の為替自由化の方向を示唆して、中国は弾力化を行う、と発表しました。元高により輸出額が減少することになりますが、個別の企業としては元が上がることで利益が減少することになるので、人民元は安く抑えることが国内の声でしょう。中国国内ではストや労働争議などで労働者の大幅な賃上げを受け入れる話題が出てきているので、この賃上げを輸出品の価格に上乗せするだけで価格が上昇する状況で、更に元高となると中国国内企業の輸出競争力が大幅に衰退することを懸念している理由で、それから2週間で人民元が高くなることに警戒する発言になたと思います。
対ドル0.8%上昇 輸出に悪影響なら上昇に歯止めも
中国の中央銀行である中国人民銀行が人民元弾力化を表明してから3日で2週間。2日の人民元相場の対ドルレートの終値は1ドル=6.7711元と先月18日に比べて0.8%上昇した。人民銀は穏やかな元高を演出してきたが、足元では景況感を示す製造業購買担当者景気指数(PMI)が鈍化。輸出に影響が出てくるようだと、元相場の上昇に歯止めをかけるとの見方が強まっている。
人民銀行は先月19日に元相場の弾力化を発表し、「元相場を市場の情勢に応じて調整する」とした。その後、人民元は売り買いの為替介入を繰り返しながら、対ドルレートを引き上げてきた。7月2日には一時、2005年7月の元切り上げ以降の最高値(1ドル=6.7696元)を更新した。
一方、対円や対ユーロはこの2週間で元安になった。対ユーロレートの終値は、0.07%安の1ユーロ=8.4660元。ドルに対して円高が急速に進んだ対円レートは、2.5%安の100円=7.7018元と元安が進行した。
人民銀はドルに連動する為替制度から、複数通貨に連動する「通貨バスケット」を参考にする管理変動相場制に移行すると強調したが、通貨バスケットの構成比率は公表していない。「他通貨とのレートの動きはドル連動時代と変わらない」(市場関係者)とされ、ドルの構成比率が高く影響力も依然大きいようだ。
対ドルでの元相場の上昇は、中小企業が担う繊維など付加価値の低い軽工業品の輸出採算にもじわり影響を与え始めている。「元相場が3%上昇すれば赤字になる」との声も上がる。
中国物流購入連合会が7月1日に発表したPMIは2ヶ月連続で低下。なかでも完成品在庫指数は1年7ヶ月ぶりに在庫拡大を示す「50」を上回った。ロイター通信によると、人民銀の副総裁は上海で7月3日「通貨の大きな変動は実態経済への害になる」と強調した。大幅な元高を容認しない方針を改めて示したものとみられる。(日経 7/4)
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