フェイスブック「種類株」を活用
今日はフェイスブックの上場の話題です。フェイスブックもいよいよ上場となりました。ただ上場に当たっての条件として種類株というのを設定しています。これは株主の権利に対して特に議決権のレベル分をしているということです。上場企業にたいする投資家の中には、その企業を盛況させようという気構えとは別に、少しでも安く株を購入して高くなった時点で売ることを考えている投資家もいます。企業の議決権にに対して同一の権利を有するため弊害となるケースもあるようです。これらの投資家に対しての対抗策ということでしょう。企業は元々社会貢献を目的とした営利集団ですが、株主の一部には利益を最優先にする話題もあります。そんなところから、上場に向けてこのような条件を設定したのだと思います。今後の成長を期待しましょう。
フェイスブック「種類株」を活用 上場後も支配権
米国のインターネット企業の間で、新規株式公開(IPO)に先立って創業者らが複数の議決権を持つ種類株の議決権を持つ種類株を取得し、経営権を維持しようとする動きが広がっている。技術革新のスピードが速いネット業界で経営判断を迅速にする効果はあるが、伝統的な「株主の平等」の還俗には反するため株式市場では警戒感も出ている。
2月1日にIPOを申請した交流サイト(SNS)最大手のフェイスブックは、共同創業者のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)らに通常の株式の10倍の議決権がある種類株を割り当てた。さらに同CEOは既存株主の一部と議決権を代理行使する契約を結んでおり、56/9%の議決権を握っている。
上場に際して新株を発行するが、この株式の議決権は種類株の10分の1。上場後もザッカーバーグCEOは議決権の過半を保有する見通しで、自らの意思だけで取締役の選任や合併などを決めることができる。「取締役の過半を独立取締役にする」など一般の上場企業に適用されるルールにも縛られない。
ネット企業による優先株の活用は2004年に上場した検索最大手のグーグルが先駆け。同社では2人の共同経営者と当時のCEOに通常の株式の10倍の議決権がある種類株を付与。上場後も3人で37.6%の議決権を維持した。昨年上場したクーポン共同購入サイト最大手のグルーポンや、オンラインゲーム大手のジンガも同様の仕組みを採用している。
ネット企業でこうした動きが相次ぐ背景には「金もうけではなく、世の中に大きな影響を与えられるサービスをつくることを優先する」(フェイスブックのザッカーバーグCEO)など、短期の収益を重視する株主の声に煩わせたくないとの意向がある。
市場関係者の間ではこの流れを不安視する向きもある。企業統治問題に詳しいオハイオ州立大学のスティーブン・デビドフ教授は米紙への寄稿で「公共性が高い技術企業に対して1人が強い影響力を行使する数少ない事例」と指摘した。
収益が拡大して株価が上昇している局面では投資かも潤うため、種類株も問題視されない。だが成長が鈍化して経営陣への不信感が募れば「株主権」を巡り、経営陣と投資家の対立が表面化する。上場ラッシュに沸く米ネット業界だが、経営陣と投資家の蜜月は長続きしない可能性がある。(日経 2012/2/4)
関連ブログ記事
- 「スマートな個人」に商機 2012年1月30日
- ネットに「つながる」市場の創造 2012年1月25日
- 「つぶやき」集め事業に反映 2012年1月5日
- フェイスブックはアプリにシフト 2011年11月28日
- SNS利用して販促支援 2011年8月6日


